うみかぜ整体院が大切にしている東洋医学の考え方を、少しずつわかりやすくお伝えしていきたいと思います。
東洋医学は、体と心を一つのものとして考え、自然の流れや生活習慣を大切にする知恵が詰まっています。これを知ることで、施術を受けるときに「自分の体に何が起きているのか」や「日々の暮らしでどんな工夫が役立つのか」がわかるようになります。
なるべく分かりやすく、日常の中で実践しやすい内容をお届けします。皆様の健康を支える小さなヒントになれば幸いです。
東洋医学は体と心が元気になる昔からある知恵
皆さんは「肩が重いな」と感じていたけれど、温かいお風呂に入ったり、よく眠ったりしているうちに気づいたら軽くなった経験はありませんか?
これは、東洋医学の考え方では、お風呂や休息したことで自然治癒力が高まり、体のめぐりが良くなり滞りを解消されたと考えられています。
またお腹が痛く痛くなって治ったという経験はないでしょうか?
冷たいものを食べすぎてお腹が痛くなったけど、トイレに行ったり温かい飲み物を飲んだり静かに休んでいたら、いつの間にか良くなっているということはありませんか?
これは体が冷えを感じて、元の状態に戻そうと働いたことで良くなったのです。
これらは、特別な薬や治療をしなくても、体の「気」「血」「水」という体の基本要素がうまく働いてバランスを取り戻している例になり、日常の中で「勝手に治った」と感じることは、自然治癒力の現れだと言えると思います。
東洋医学は本来持っている自分を守る力(自然治癒力)を高めることをサポートし、自ら原因をなくし回復していく医学です。
基本的な3つの考え方
「気」とは何か?
私たちの使う言葉の中に多く登場する「気」
心の状態や健康状態を表す言葉には「気分爽快」「気疲れ」「気晴らし」「気を遣う」「気を取り直す」などがあります。
自分たちの普段やる行動にも「気をつける」「気が乗る」「気を取りもどす」「気を抜く」など多くの「気」に囲まれて生きています。
そのほかにも「電気」「空気」などの目に見えない物質にも使ったりしています。
東洋医学が考える「気」は自然界に存在する何かを動かすエネルギーと考えられています。
私たちが「生きる」という活動をするための源と考えられています。
そして心の状態にも関係が深く「元気」ではなく「気が滅入る」とかだとそれだけで「やる気」がなくなり病気になってしまうこともあるのです。
その活動をうまく巡らせるためにマッサージや鍼灸、漢方薬の治療や食事療法、日常生活の指導いろんな方面からサポートしていきます。
陰陽論
陰陽論は「世の中のすべては2つの性質で成り立っている」という考え方です。この2つを「陰(いん)」と「陽(よう)」と呼びます。
1 昼と夜
・陽:昼間、明るくて活動する時間
・陰:夜、暗くて休む時間
昼と夜があるからこそ、1日が成り立ちます。昼(陽)が続くだけでも、夜(陰)ばかりでもバランスが崩れてしまいます。
2 温かさと冷たさ
・日なたのような温かさ
・木陰のような涼しさ
温かさ(陽)がありすぎると暑くて疲れてしまいます。冷たさ(陰)がありすぎると寒くて動けなくなります。適度なバランスが大切です。
3 元気と休むこと
・陽:元気に動く時間
・陰:ゆっくり休む時間
人は動き続けると疲れてしまいます。休む時間をとることで、次の日も元気に動けます。この「動」と「静」のバランスが体の健康にも影響します。
4 食べ物での陰陽
・陽:体を温めるもの(生姜 ニンニク シナモンなど)
・陰:体を冷やすもの(きゅうり スイカ トマトなど)
冷たいものばかり食べると体が冷えてしまいますし、温かいものばかりだと熱がこもります。陰と陽の食べ物をうまく組み合わせると体が整います。
陰(静かさや冷たさ)と陽(活発さや温かさ)はどちらも大切で、どちらも大切で、どちらか一方が強すぎても弱すぎても、体や心の調子が崩れます。東洋医学では、このバランスを整えることを目指します。
五行説
五行説を簡単にいうと「自然や体の中のいろいろなものを5つのグループに分けて考える」東洋医学の基本的な考え方です。これらのグループを「木(もく)」「火(か)」「土(ど)」「金(こん)」「水(すい)」と呼びます。
1 五行とは?
五行は自然界や体の中で働く5つの力のことです。それぞれが互いに助け合ったり、抑えあったりしてバランスを保っています。
2 五行の特徴
木
季節は春。で木のように上にぐんぐん伸び上に広がっていく姿です。
「成長発展」「伸びやか」「曲げ伸ばし」などと古代人は考えました。
火
季節は夏。「火」が燃焼する時の特徴は、炎が上に向き、熱や光を発し、空気の上昇や流れを引き起こすことです。
「炎上」「発熱」「立ち上る」などのイメージです。
土
季節は土用(四季の終わりのそれぞれの18日間全ての季節に関わりを持つと考えます)。「土」(大地)は万物を生み出し、育て養う存在です。また、土に帰ります。つまり、土は万物を受け入れて納めるという性質があります。
「養育」「受納」「変化」などのイメージです。
金
季節は秋。金属の特徴は熱伝導が良いことと清涼感を与える、汚れにくく、汚れても少し洗えばすぐ綺麗になる点にあります。
「清涼」「清潔」「ひっそりと静か」などのイメージ。とう
水
季節は冬。水は液体であり、下に向かって流れます。水は物を濡らし、うるおし乾燥させません。水の特性は寒であり、例え暑い夏であっても川の水や井戸の水は冷たく、火を消す力もあります。「寒湿」「下行」「潤い」などのイメージです。
まとめ
東洋医学は本来持っている自分を守る力(自然治癒力)を高めることを自然によりそった方法でサポートし、自ら原因をなくし回復していく医学です。
基本的な3つの考え方は
「気」(体を動かすエネルギー)が存在しそれが身体中に巡っていることが元気の印であること。巡らなくなった時に不調になってしまうこと
「陰陽」の考え方
地球上にある全ての考え方に相対的なものの存在があること。その二つのバランスがちょうど良いのが良い状態であること
「五行」
自然界や体の中で働く5つの力のことです。それぞれが互いに助け合ったり、抑えあったりしてバランスを保っています。
今回は簡単にご紹介しました。次回からもう少しだけ深掘りして、今日の3つの考え方がどのように自分たちと繋がり、東洋医学を知ると自分達にどのようなメリットがあるのかなどを書いていきたいと思っています。