季節に応じた養生法

“夏を乗り切る東洋医学的湿気対策”で自分に合った養生法を見つけよう

早々と梅雨が終わってしまいました。湿気に弱い人たちお体大丈夫ですか?
そんな私は早々に湿気アタックを受けてしました。
湿気が溜まってしかも冷えている、水が溜まってしまった私は、もろに胃にきてしまって食べれない状態に。

漢方薬局で相談して処方してもらった「勝湿顆粒(ショウシツカリュウ)」と水を出すためのとうもろこしひげちゃを飲んでなんとか復活しましたが、侮れない

そんな私の舌はこんな感じ

真っ白で苔がベッタリです。
これは冷えていて湿気が溜まっている証拠
この季節は湿気と熱が溜まっている「湿熱」の人が多い気がしますが、私のように年中冷えているタイプもいます。 

湿熱タイプはこのべっとりの苔の中心部が黄色っぽい人です。
この2種類の舌だった場合は要注意!!いますぐ対策しましょう。

痰湿 湿熱とは

🌫 痰湿(たんしつ)とは?

体の中に余分な水分や老廃物がたまっている状態のことです。

ドロドロした湿気みたいなもので、体を重くしたり、めぐりを悪くします。

主な特徴:

  • 体が重だるい
  • むくみやすい
  • 胃腸の調子が悪い(食欲がない・お腹が張る)
  • 痰が出やすい・鼻がつまる
  • 舌がぼてっとして、白い苔がべったりついている

原因になりやすいこと:

  • 甘いもの・脂っこいもののとりすぎ
  • 冷たい飲み物や生もののとりすぎ
  • 運動不足やストレスで代謝が落ちている
  • 夏の湿気 冷房の冷え

♨ 湿熱(しつねつ)とは?

体の中に「湿(湿気)」と「熱(炎症やのぼせ)」がいっしょにたまっている状態です。

ムシムシした梅雨のような感じで、ベタベタして熱いイメージです。

主な特徴:

  • 体が重くだるいけど、ちょっとイライラもある
  • 尿が黄色くて濃い
  • おりものが多い、ニキビや吹き出物ができやすい
  • お腹がゆるくなりがちで、においが強い
  • 舌の苔が黄色っぽい

原因になりやすいこと:

  • 辛いものや脂っこい食べ物のとりすぎ
  • アルコールの飲みすぎ
  • 暑くて湿気の多い環境
  • ストレスによる内側の熱のこもり

☝ 痰湿と湿熱のちがいまとめ

特徴痰湿湿熱
感じ重だるくて冷たい重だるくて熱っぽい
舌の苔白くてべっとり黄色くてべっとり
原因冷え・甘い物・脂肪辛い物・アルコール・ストレス


🌿 暑い夏を元気に過ごすための東洋医学的養生法

① 汗は「かきすぎない」ように

  • 適度に汗をかくのはOK。でも冷房のない場所で大量に汗をかきすぎると、体力(気)と水分(津液)が失われすぎてバテます。
  • → 無理な運動より、朝夕の涼しい時間帯の散歩やストレッチがおすすめ。

② 冷たいものは「飲みすぎ注意」

  • 冷たいジュース、アイス、水などをがぶ飲みすると、胃腸が冷えて**「痰湿」や「下痢」「食欲不振」**の原因に。
  • → 常温〜ぬるめのお茶をこまめにとるのがベスト。

📌 おすすめのお茶

  • 🌽 とうもろこしひげ茶(利尿・むくみ対策)
  • 🫘 あずき茶(湿を出す)
  • 🍋 レモン水やミント入り麦茶(さっぱり&熱をさます)

③ 食事は「消化のいいもの&湿を出す食材」を

  • 胃腸が弱ると夏バテ一直線です。
  • → 薬味や夏野菜をうまく使って、さっぱり・消化しやすいメニューを心がけて。

🍽 おすすめ食材

目的食材例
余分な湿を出すとうもろこし、きゅうり、冬瓜、なす、緑豆、あずき
胃腸を助ける梅干し、生姜、みょうが、しそ
熱をさますトマト、すいか、レモン、ゴーヤ

📌 避けたいもの:

冷たいビール・脂っこい揚げ物・甘いお菓子は、「湿熱」を増やすもと!


④ 冷房で体を冷やしすぎない

  • 室内と外の気温差が大きいと、自律神経が乱れて疲れやすくなります。
  • → お腹と足元は冷やさないように、腹巻きやレッグウォーマーがおすすめ。
  • → 寝るときにクーラーをつける場合は、風が直接当たらないように

⑤ 心を静めて、“熱”を内側からクールダウン

  • 暑さでイライラすると、「内熱」がこもりやすくなります。
  • → 静かな時間をとったり、深呼吸・瞑想・森林浴などで心を整えるのも夏の大事なケア。

🌙 夜の過ごし方も大切!

  • 湿気と暑さで眠りが浅くなると、疲れがとれません。
  • → 寝る前にぬるめのシャワー or 足湯でリラックス(熱を発散&めぐりをよくする)
  • → アロマや間接照明などで副交感神経を優位に
  • お風呂の中に薬局で売っているハッカ油を2滴ぐらい垂らして入る

🧘‍♀️まとめ:夏の養生は「出して」「冷やしすぎず」「整える」

ポイント内容
出す汗・尿で余分な水分と熱を出す(でも出しすぎ注意)
冷やしすぎない胃腸や足元は冷えすぎないように
整える心と呼吸、自律神経を整えて、穏やかに過ごす

自分の体は自分でチェック

🌿夏は誰にとっても体に負担のかかる季節。

でも、不調の出方は人それぞれです。むくみやすい人、イライラしやすい人、食欲が落ちる人…。

大切なのは、「自分の体の声をよく聞いて、自分に合った対処法を見つけていくこと」

今回ご紹介した養生のヒントを参考に、今の自分に合った夏のケアをぜひ試してみてくださいね。

ハッカ油やスッキリ系のアロマは使えます!!私は香りに癒され助けられています。
近々ハッカ油の使い方をブログに書きますね

涼やかで、心地よい夏を過ごせますように🌻

ABOUT ME
斉藤 薫
東京都出身現在岡山県新庄村在住。イタリア料理シェフを経てセラピストの道へ8年間色々なお店で経験したのち、2012年に神奈川県で開業、2020年に岡山県真庭郡に移転今年で開業12年目、セラピスト歴20年を迎える。現在はこころとからだの巡りを整える「メグリスト」として、お客様に癒しとアドバイスを提供中。フットケアが大好き。「旅するうみかぜ整体院」として全国の施術を求めている人の元へ出張施術も始動中 「取得資格」足つぼ療法士、タイ古式セラピスト、漢方スタイリスト、足裏分析セラピスト、アロマ検定1級、マタニティーセラピスト 調理師